今日は朝から細かな雨が降っていました。我が家には飼い猫が3匹います。好きな蝶は今飼っていません。
先週の金曜日から患っていた我が家の猫ビビリがついに今日の夕方呼吸をやめました。2007年の5月生まれですから満10歳です。兄弟たちはまだとても元気ですが、雌猫のビビリがこの夏ごろから食が細くなり痩せてきたので気になっていました。それでも行動的には元気だったので、猫は連れて行くのが大変なので動物病院にも連れて行かず、様子を見ていました。ところが先週の末になって食べ物を吐いたりして急に弱ってきました。運悪く土曜日曜と連休で病院はお休みなので月曜日までお医者さんに診てもらうことはできませんでした。以前飼っていた犬も最後は私が手を尽くして看病しましたが、今回ビビリはもう餌を食べられなくなっていましたので、どう対処すればよいか悩みました。物を食べなくとも最低限の水の補給だけは欠かせません。初めはまだ自分で少しだけ水を飲んでくれましたが、次の日には自分で飲もうとするがうまく飲めなくなり、仕方なくスポイドで少しずつ口の中に入れてやりました。それでもまだ飲み込むことはできました。月曜日の朝にはかなり衰弱した状態なので、元気な時だったら難しいのですが容易にキャリイに入れることができました。連休明けなので動物病院は大変な数の犬・猫が来ていてずいぶん待たされました。診てもらった結果は心配した通り腎臓が相当悪くなっていて回復は難しいかもしれないとの診断でした。お医者さんには今できることは入院させて24時間の点滴をするくらいしかないと言われましたが、体力を少し回復させても腎臓の治る見込みはないとのことなので入院させるのはやめました。猫にとって初めての見知らぬ所で縛り付けられて点滴を受けるより、住み慣れた家でできるだけ私たちが相手をしてやって静かに命を終わらせてやりたいと思ったのです。そうと決まったら、水が飲める間は甘いものや牛乳を飲ませ、動ける間は外へも連れて行きました。そとて、今朝はついに横たわってしまい、物を飲み込むこともできなくなりました。それでも私の呼び掛けにはまだ答えていました。午後になると頭や首をなでることには少し体を動かす反応がありましたが、触っても体温がかなり下がっているのがわかります。今日の日が越せないであろうことは予想されましたが、ついに夕方には息を引き取りました。
私は農業を営み自然の中に身を置いて暮らしをしていますので、常に多くの命と向き合っています。植物や動物の中にはすごく長寿なものととても短い命のサイクルで暮らしているものがいます。木の中には1000年以上も生きながらえるものがいるのに、虫の仲間には一年間に10世代以上を繰り返すような短い一生を過ごす者がいます。私たちにとってとても身近な生き物の命は大事ですが蚊や蟻は平気で潰してしまいます。そして自分自身が一番大事なのは仕方がありませんが日々の営みの中でたくさんの命を奪うこともあり、そのことで少しは気が咎めます。どの命も等しく30数億年地球上で生きてきたのですからその歴史の重みを考えると命の重要性を考えさせられることがあります。ビビリは今日生きることをやめましたが、生まれてからの10年をを生きただけではないように思います。ビビリにも過去へ遡れば親がいてまたその親がいて地球の生命の誕生まで遡ることができるはずです。ということはビビリも他の生き物と同じ30数億年の命を生きながらえたわけです。でもその1個の命は今日で終わり、未来へ引き継がれることはなかったのです。
いま、夜が更けてきましたが外はまだ雨が降り続いています。私には涙雨のように聞こえますが、雨は多くの命を育みます。雨の日に小さな命が消えて行きましたが、この雨で生まれてくる多くの新しい命があることでしょう。たとえば、今みかん畑では春の草が一斉に芽を吹いています。
よその家の飼い猫のことなんてどうでもよいことでしょうが、もしよかったら、我が家の猫ビビリの冥福を祈ってやってください。

